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- 矢部 澄翔(書道家) 成功の足がかり~配った名刺
成功の足がかり ~配った名刺
日本、ヨーロッパ、アメリカ、アジアでの活躍が、国内外の様々なメディアで紹介されている書道家の矢部澄翔(やべ ちょうしょう)さん。実は数年前までは会社員をしていました。
そこで… どうやって独立の夢を叶えたの?何に努力してどんな壁を乗り越えてきたの?海外進出なんてどうしたら出来るの?などを、スキルとキャリアの視点から教えて頂きました!
勤め先のリクルートでは「ケイコとマナブ」の営業アシスタントを担当していた。偶然にもクライアントのひとつに書道の専門学校があった。
「書道の歴史や教養を身に付けたいと思っている時期でしたから、気が付いたら申込みをしていましたね。打合せをしに行ったのに!(笑)」
その書道の専門学校には、楷書・行書・草書・篆書・隷書などの実技の他に書道史の授業や開塾指導講座があった。人に教える為に必要な教養と運営のノウハウが、実技と併せて学べる。
さらに開塾指導講座では、人に教える技術から教室の選び方や、月謝の設定の仕方、生徒募集の仕方に至るまで、書道教室を開くのに必要な知識を学べた。
「授業はスパルタでした。最初の2年間で、これまでの10年分ぐらい書きましたから。でも、そうやって勉強していく中で、書道は奥が深くて楽しい!と書の世界にのめりこんでいきました。」
2004年、自宅のある埼玉県川越市に「眞墨(ますみ)書道教室」を開く。近所の方から、「娘に教えてほしい」と依頼があったことがきっかけだった。当時はまだ会社員だったが、どうせやるなら片手間ではなく本気でやろうと書道教室を開くことを決意した。
「この覚悟がなければ今日はなかったと思っています。小さなきっかけだったかも知れませんが、一歩踏み出す勇気を出したことで、会社員から書道教室の先生にキャリアチェンジしたわけですから」
教室を開いた当初は、料金設定やカリキュラムなどすべて手探りだった。最初の1年間はそれらを試しては改良した。準備万全で教室運営を始めるのではなく、運営しながら準備と改良を進めていった。
カリキュラムを3ヶ月ごとに区切り、教材は教室運営の傍ら次期のものを次々と作っていった。このスケジューリング能力は会社員の経験で培ったものだった。
書道教室を開いて1年後には、入門から4年間で基本的なことを学べる体系的なカリキュラムを作り上げていた。
「先に何を学べるか体系的に見えれば、生徒の意欲が高まると考えたからです」
こうした努力やオリジナリティが実り、書道教室が軌道に乗っていった。
収入や将来への不安はあったが、一度決めた目標に向かってやれるところまでやってみようと覚悟していた。フリーになる前から書道家の肩書きの名刺を作り、セミナー等に行って身近な人から渡していったところ、1年間で500枚以上もの名刺を配っていた。
そのうち、頑張っている自分の姿を見て力を貸してくれる人が現れるようになった。
「会社員のころに参加した起業セミナーで知り合った方とのネットワークのおかげで、独立してから少しずつお仕事を頂くことができました」
更にリクルートで培った“募集ノウハウ”は、書道教室で生徒募集をする際のDMデザインや写真の選び方、キャッチコピーのフレーズづくりなどに、そのまま活かすことが出来た。







